『舜』相談実績ブログ

自分の命は自分のものなんて悲しいよ。

2026年10月06日 10:56

最近、西洋の考え方で「安楽死」という言葉が宗教界でも世間でも見かけることが多くなりました。確かに癌や不治に病で長年苦しんで、死んで楽になりたい。と本人が訴えているんだからいいだろう。という考えには同意できるものがありますが、100%同意できるかといえばそれは違うと思います。


日本語で「心中」って言葉があります。「一家心中」という言葉が有名かと思います。日本の感覚としては命というのは個々のものだけではなく、家族のもの。村のもの。という感覚があります。


だってあなたが今ここに誕生したのは、あなたのご両親がいて先祖がいてでしょう?さらのあなたが生きているのは家族がいて友人がいて、あなたを取り巻くコミュニティーがあってではないですか。


私は法要の移動手段として、よく車に乗ります。次のお施主様が待つ場所へ向かうため、高速道路を走ることも度々あります。そのハンドルを握る時、私はいつも心から思うのです。どうか交通事故を起こさないようにと思います。相手がいる交通事故を起こして迷惑をかけることを危惧することはもちろんの事、自分自身が生きて家に帰ることで妻を悲しませないことにもなるからです。


私の命はすでに、私一人のものにはなっていない。大切な妻のものでもあり、私を支えてくれるすべての人のものでもあるのです。もし今、何かの荷物を一人で抱え込み、死を想ったり、先人への感謝が湧いてこない心境にいらっしゃるなら、どうかほんの少しだけ立ち止まってください。あなたの人生を振り返れば、決して一人では歩んでこられなかったはずです。その見えないつながりに、ただ静かに、耳を澄ましてみてほしいのです。